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観光スポット

利根運河の自然

利根運河とビリケンさん(利根運河右岸側)

石造り・銀色・金色のビリケンさん

1908年にアメリカの女性芸術家フローレンス・プレッツが、夢の中で見た神秘的な人物の姿をモデルにして製作されたと言われる(諸説有)「ビリケン」は、「幸福の神」として世界中に広まりました。
日本には1909年頃に伝わり、縁起物として流行し各地で招福の利益に加え、病気平癒、学業向上等のご利益で信仰を集めました。
利根運河のビリケンさんは、大正2年(1913年)に利根運河の水運と治水に尽くし、観光と美化発展に力を注いでいた利根運河株式会社の支配人であった森田繁男氏により、「新四国八十八ヶ所霊場」の開設とともに建立され、以降、地元の人たちに親しまれてきました。
その後、100年以上、風雨に曝され老朽化が心配されたことから、平成30年3月観光協会によりビリケンさんの祠が建立されました。

※祠は、アイアン造形作家の松岡信夫氏によって製作されました。

大正2年  森田繁男建立

平成28年 森田家ご子息より流山市へ寄贈

平成30年 祠建立 流山市観光協会

平成30年3月24日の祠の除幕式典には、大阪通天閣のビリケンさんもお祝いに駆けつけ、足裏合わせなど盛大なイベントが催されましたが、わずか1週間後の4月2日、賽銭箱の盗難やビリケンさんが破損を受ける事件が発生し、修復が必要な状況となりました。 しかし、その数日後、事件を知った大阪の「通天閣公認のビリケン事務局」から、不在となった祠にお留守番役として金色のビリケンさんが寄贈され、初代利根運河ビリケンさんが不在となってから、代わりに利根運河を見守ってくれていました。(平成30年5月~令和3年2月)

破損を受けた初代利根運河ビリケンさんは、平成30年10月に無事に修復を終えましたが、文化財として貴重な初代ビリケンさんを同様の事件や老朽化から守っていくために、現在は流山市立博物館で設置展示されています。
また、観光協会により「幸福」を未来につなぐ二代目利根運河ビリケンさんの制作が呼びかけられ、利根運河ビリケンさんを愛する多くの方々の協賛、寄附により平成31年4月に二代目利根運河ビリケンさんが誕生しました。 二代目利根運河ビリケンさんは「西(大阪)に金のビリケンさんがあれば!東に銀のビリケンさんあり!」との想いを込めて、銀色(錫)で造られています。

二代目利根運河ビリケンさんは、令和2年3月に祠に移る予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により時期を見合わせることになり、1年後の令和3年3月25日に設置されました。当日は、開眼法要(魂入れ)が執り行われ、また、お留守番役の金色ビリケンさんとの足裏合わせや、初代ビリケンさんから幸福大使として任命引き継ぎ式が行われました。

金色のお留守番ビリケンさんは、現在はおおたかの森駅前観光情報センターにお引越し展示され、利根運河への案内役をつとめています。

※二代目ビリケンさんの制作に携わって頂いた方々に心から感謝申し上げます。

住所 流山市東深井本宿368-4
交通アクセス 東武アーバンパークライン「運河駅」から徒歩5分。運河橋を渡ってすぐ左側(運河水辺公園右岸)